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温泉やプールなどで感染するレジオネラ症というものがあります。
また、レジオネラ症は不特定多数の方が集まる場所もですが、原因菌は日常の身の回りにいるため、家庭内でも感染の可能性があります。洗面台や風呂場は常に清潔にしておきましょう。

怖いのは肺炎症状

原因菌は、土中や河川、湖沼など自然界に普通に生息しているレジオネラ属菌。大量に含まれた水が霧のような細かい水滴(エアロゾル)となって空気中に舞った時、吸い込むことで感染する。
日本呼吸器科学会指導医で寺尾クリニカ(東京・新宿)の寺尾一郎院長=写真=は、「症状は2種類に大別される」(別項)と説明する。
「発熱が主症状の“ポンティアック熱”は一般的に軽症で無治療でも5日程度で治る。問題になるのは、入浴施設での死亡事故がたびたび報告されている“レジオネラ肺炎”。急激に重症化するので要注意です」
ただし、人から人への感染はないという。

ヌメリに菌が増殖

感染源になりやすいエアロゾルを発生させる施設には、循環式浴槽、露天風呂、給湯設備、加湿器などがある。
「レジオネラ属菌は特定のアメーバーに寄生し、細胞内で増殖する。そのアメーバーがいるのが、水回りや配管などにつくヌメリ(生物膜)。増えたレジオネラ属菌は最終的にアメーバーを食い破って外に放出される」
菌は水温70℃以上ではすぐ死滅するが、20―50℃であれば増殖し放題。家庭内では、24時間風呂や水を加熱しないタイプの加湿器などは絶好の生息場所になる。
「水を循環させたり、溜めて使う家庭製品は使用方法を守って、清潔に使うことが大事。こまめな掃除でヌメリの除去が感染予防になります」

高熱出たら早く受診

レジオネラ肺炎自体の発症頻度は肺炎全体の3―7%程度だが、肺炎の中でも肺炎球菌性肺炎と並んで致死率が高い。進行が速いのが特徴で、死亡者のほとんど受診から10日以内に死亡していると言われる。
「呼吸困難がなくても、10日以内に温泉など入浴施設利用があって高熱が出たら、念のため早く受診した方がいい。家庭内の原因で起こることも心得ておくように」
治療では、ペニシリンやセフェム系の抗菌薬が効かないので、医師に入浴施設の利用をきちんと伝えることが肝心。入院してキノロン系抗菌薬の点滴静注を行う。症状が改善すれば7―10日で退院できる。
「健康な成人がレジオネラ肺炎を発症するのはまれだが、免疫力の弱い幼児や高齢者、持病のある人は感染しやすく、重症化しやすい。自分は大丈夫でも家族に発症する場合がある」
寒くても水回りの衛生管理は忘れずに。
 
「レジオネラ症」の症状と特徴

★《ポンティアック熱》
・発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、
倦怠感
・潜伏期間1―2日、軽症で
数日で治ることが多い

★《レジオネラ肺炎》
・高熱、呼吸困難、筋肉痛、吐
き気、下痢、意識障害
・潜伏期間4―5日、急激に重
症化して死亡することも
 

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