COPDは、世界の死亡原因の第4位、日本の死亡原因の第9位であり増加傾向にあります。
多くの患者さんが見逃されており、潜在患者数が600から700万人と推定されますが、
治療を受けているのは22万人ぐらいです。
■原因
COPDを引き起こす最大の原因は、本人がたばこを吸うこと(喫煙)です(20年以上)。また他人のたばこの煙を吸わされること(受動喫煙)も発症の原因となる可能性が指摘されています。
■性差
今まで男性の方が多いですが、最近では女性の喫煙率も高くなりつつあるので、今後は女性も増加すると考えられます。
■症状
咳、たん、呼吸苦(息苦しい)など
■診断
1) 肺機能検査
肺の働きを調べる検査です。
末梢気道の狭窄の程度を評価する。
2) 血液検査
動脈の血液中に、酸素がどの程度充足しているかを調べます。
3) 胸部X線写真
合併症の有無を調べ、診断を絞り込んでいきます。
4) 心電図
呼吸困難と心臓との関係を調べていきます。
5) CAT(COPD Assessment Test)
■合併症
1) 心不全
2) 高血圧
3) 不整脈(心房細動)
4) 脳梗塞
5) 骨粗鬆症
6) 抑うつ
7) 逆流性食道炎
8) 睡眠障害
■治療
1) 禁煙をする
2) 薬の内服、吸入薬(気管支拡張剤など)
3) 在宅酸素療法(酸素を吸入する)