1) 肺・気道への影響喫煙することにより、気道に炎症がおこり、気管支炎がおきます。
さらに、肺胞に炎症が及ぶと肺胞が拡大し、肺のう胞になり、これが壊れると、肺気腫になります。
それ以外にも、肺癌になったり、間質性肺炎(肺が固くなる)などの病気になります。
2) 心臓・脳・血管への影響喫煙することにより、体内に一酸化炭素が増大し、酸素が減少し、血管損傷や血栓ができやすくなります。ニコチンは、血管を収縮し血流を減少させ、悪玉コレステロールを増加させ、動脈硬化の原因になり、脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。
3) その他臓器への影響動脈硬化のより血流が減少することにより、肝臓、腎臓、骨、子宮などさまざまな臓器に障害が起きます。
4) 女性への影響喫煙による女性への影響は、主に以下のようなことがあります
●肌が荒れたり、皺、シミが増える。
●髪の毛が薄くなる。
●女性ホルモン、とくに卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少する。
●卵巣の中の卵胞の発育が悪くなる。
●月経不順になる確率が高くなる 。
●閉経年齢が早くなる。
●不妊の確率が高くなる。
●体外受精でも妊娠率は、約半分である。
●骨量が減少し、背骨が曲がり、骨折しやすくなる。
●妊娠中の喫煙は胎児に低酸素および低栄養をもたらし、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、自然流産、早産、胎児奇形、胎児死亡などの可能性が高まる。
●出産後には、子供に喘息、言語機能の低下、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、そのたの発達障害をもたらす可能性が高まります。