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NSAIDs(解熱鎮痛薬)過敏症とは、プロスタグランディン合成酵素阻害作用を持つNSAIDs(解熱鎮痛薬)全般に対する過敏症状を言います。
この原因となるNSAIDsは、ほとんどの解熱鎮痛薬がこれに相当します。
世界的にはアスピリン不耐症の用語がよく用いられています。ただしアスピリンのみに対する過敏症と誤解しやすいため、NSAIDs(解熱鎮痛薬)過敏症という用語を用います。
NSAIDs過敏症には、喘息型(気道型)と蕁麻疹型(皮膚型)の2つに大別できます。

A)喘息型は、いわゆるアスピリン喘息と呼ばれ、気管支喘息が基礎疾患としてあり、NSAIDsで非常に強い喘息発作と鼻症状が誘発されるのが特徴です。
1. アスピリン喘息とは、アスピリンだけでなく、ほとんどの解熱鎮痛薬で、息苦しさ(ぜんそく発作)や鼻症状がおきます。

2. ピリン、非ピリンに関わらず、またアスピリン、非アスピリンに関わらず、ほとんどの痛み止めや熱を下げる薬(解熱鎮痛薬)が原因です。

3. 解熱鎮痛薬による過敏症状としては、腹痛、下痢、嘔吐、顔から首にかけての紅潮や眼結膜の充血を認めることがあります。

4. 大人の喘息患者さんの5-10%が解熱鎮痛薬に過敏であり。逆に喘息がない方には通常おこりません。

5. 20歳以降になって喘息が発症した患者さんの10%以上が、解熱鎮痛薬に過敏な体質があります。

6. 特に発作や入退院を繰り返す重症の喘息患者さんの30%以上にこの解熱鎮痛薬過敏体質を認めます。

7. 10歳以下の喘息のお子さんにはまれです。

8. 鼻茸(はなたけ、鼻ポリープ)、副鼻腔炎(蓄膿症)の既往や治療歴、手術歴のある患者さんに多いです。

9. 嗅覚が低下している患者さんに多い。

10.強い解熱鎮痛薬ほど副作用がおきやすいことが知られています。

B)蕁麻疹型は、通常は慢性蕁麻疹がベースにあり、蕁麻疹や血管浮腫がNSAIDsで誘発されるのが特徴です。
1.解熱鎮痛薬を使用後、数分から半日して、地図上に盛り上がったかゆみをともなう蕁麻疹、もしくは唇、眼瞼、顔面が膨らんでしまう)副作用があった場合、解熱鎮痛薬による蕁麻疹/血管浮腫の可能性があります。

2.慢性蕁麻疹の患者さんの20-35%は、解熱鎮痛薬で悪化するとされていますが、普段まったく症状がなくて、解熱鎮痛薬を使用した時だけ蕁麻疹 /血管浮腫が出る場合もあります。

3.効果の強い解熱鎮痛薬ほど、このような副作用がおきすいことが知られています。

4.皮膚の副作用だけでなく、息苦しさ、咳、腹痛などの症状もでることがあります。

5.湿布薬(解熱鎮痛薬を通常含んでいます)で、かぶれたことのある患者さんは、同じ種類の解熱鎮痛薬の飲み薬や坐薬でも副作用が出る可能性があります。

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