■特徴
痩せ型で長身の若い男性によく自然気胸は起こる傾向があります。
■症状
多くは咳、胸痛、呼吸困難が突然に出現します。
そのほかに頻脈、動悸などが見られます。
発症した頃は胸の痛みや背中への鈍い痛みを感じられることがありますが、胸部に空気が溜まると胸痛はむしろ軽減します。
■診断
聴診において呼吸音減弱が見られます。
胸部レントゲン、胸部CT
■治療
初期レベルでは安静にし、自然に治るのを待ちます。
軽い気胸や止血された血気胸の場合は、胸腔ドレナージ術による吸引を行います。
脱気することで、肺を膨らみやすくするためで、原因病巣の治療は別の方法で行います。
再発する自然気胸やドレーン後も治らない気胸では、嚢胞の切除手術を行います。一般的には胸腔鏡下で行いますが、開胸する場合もあります。