平成23年度の精神障害による労災請求件数は1,272件で,3年連続過去最高を更新していた。「精神障害の請求件数の多い業種(大分類)」では,「医療,福祉」が173件で,「製造業(216件)」「卸売業・小売業(215件)」に次いで3位に。同中分類による請求件数では,「医療業」(94件)が首位に,「社会保険・社会福祉・介護事業」(76件)が2位に続いた。
労災の請求を受け,業務上または業務外のいずれかの認定に至った案件の「具体的な出来事」の内訳では,「上司とのトラブル」が202件で1位となった。次いで「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」(134件),「悲惨な事故や災害の体験,目撃をした」(93件),「(重度の)病気やケガをした」(77件),「(ひどい)嫌がらせ,いじめ,又は暴行を受けた」(69件)が上位を占めた。