少なくとも週に2回以上、定期的にファーストフードを食べた場合、アジア人でも糖尿病と心臓病のリスクが高まることが、米国ミネソタ大学公衆衛生学科のAndrew O. Odegaard博士らの研究で明らかになり2012年7月2日のオンライン版Circulationに発表されました。
この研究はシンガポールに在住する45歳〜74歳の男女63,257人の中国系シンガポール人を対象に1993年〜1998年に実施されたSingapore Chinese Health Studyと呼ばれる大規模な疫学調査で、ファーストフードに関しては1999年〜2004年の間に52,584人(Singapore Chinese Health Studyの被験者の中から抽出した)を対象に電話調査を行いました。その結果、2,252人が糖尿病を発病し、1,397人が冠動脈心疾患でなくなっていることが明らかになりました。分析を進めると、週に2回以上ファーストフードを食べる人は、ファーストフードを全く食べない人よりも27%も糖尿病になるリスクが高く、56%も心臓病で死亡するリスクが高いことが明らかになりました。
さらに週に4回以上、ファーストフードを食べる人が811人おり、そのうち17人が冠動脈心疾患でなくなっており、週4回以上ファーストフードを食べると、ファーストフードを食べない人に比べて、80%も心臓病で死亡するリスクが高くなることも判明しました。
ファーストフードは、血糖を上げたり、血液中の脂肪を上げるのでこのような結果になると思われます。定期的にファーストフードを食べることは避けたほうがいいと思います。