最近、喘息の患者さんが多く来院しています。これは、季節的なことが影響していると思います。日本での喘息死亡は厚生労働省人口動態統計では減少し、2008年では人口10万人に対して年間1.9(男性1.8、女性2.0)となっています。しかし、ほかの国と比較すると、日本の死亡率は高いです。
成人喘息死は発作開始後1時間以内の急死が13%、3時間以内とすると30%となっています。 ですから、喘息発作を3時間ぐらい我慢していると3人に1人は死亡します。
喘息は治る病気ではありません。薬により日常生活ができるようにコントロールすることだけです。
喘息の人が喫煙していることを私は外来で経験しますが、これは自分で喘息を悪化させているのです。
発作の誘因として感染(インフルエンザ感染、感冒など)が最も多く、過労、ストレス、生理、生活環境(ダニ、ほこり、ペット、カビなど)、花粉、黄砂、気圧の変化、食物、薬(解熱剤)など多くのものがあげられます。
このように、我々日本人は喘息発作が起きやすい環境の中で生きているのです。
自分で管理することができない人が喘息で亡くなってゆきます。
私も今までに何人かの患者さんが喘息で亡くなるのを見てきました。
みなさん、自己管理が悪いから亡くなったと思います。
しかも、みなさん20−40歳台ですよ。
若いから大丈夫とは決して言えません。