最近、社会不安障害の方が非常に多いです。
社会不安障害は、人前に出ると緊張しすぎて、思うように話ができない、頭が真っ白になりどうしたらよいかわからない、手が震える、汗が出る、下痢をするなどの症状が特徴です。
この病気はかつては日本人特有のものと思われていましたが、近年、欧米でも認識されるようになりました。アメリカでの調査では、男性の発病率は11%、女性の発病率は15%と言われています。
原因は、単一の要因ではなく複数の要因が関与していると思われます。内気な気質、過去に対人関係で嫌な経験をしたことが脳裏から離れないでいること、厳格な家庭環境で育ったことなどが挙げられます。自己評価が低く、他人からの批判を恐れる人の多いです。
社会不安障害は、うつ病、アルコール依存症、パニック障害などを合併しやすい病気です。
当院でも、最近外来に通院しており、徐々に改善しています。
早く治療をして、自分に自信を持ち、社会生活を楽しみましょう。