COPDは、主にタバコの煙など有害物質を長期間吸入することで生じる肺の非可逆的疾患で、肺気腫と慢性気管支炎の総称です。20年以上の喫煙歴があり、慢性的な咳や痰、労作時の息切れがある場合にはCOPDが疑われます。
日本のCOPD有病率は約8.6%で、患者数は約530万人と言われています。しかし、2008年の厚生労働省患者調査によると、病院でCOPDと診断された患者数は約17万3千人です。つまり、COPDであるのに受診していない人は500万人以上いると推定されます。厚生労働省の統計によると2011年のCOPDによる死亡者数は16,639人で、増加傾向にあります。世界の死亡ランキングは2020年には3位になると推計されています。
COPDは、さらに肺癌を合併することが有ります。当院においても、COPDの方が小細胞肺癌を併発しなくなりました。男性の癌死亡の1位は肺癌です。恐ろしいですね。
禁煙をして、治療をしましょう。