自傷行為とは、自分の体を切ったり、焼いたり、たたいたり、かきむしったりするなどして故意に傷つけることいいます。
自傷行為を行なう人の大半は若者で、年々その数は増加しており、リストカットがよく知られるようになりました。背景はじつに様々です。性別は、おもに思春期の少女に見られますが、男性の数も以前考えられていたよりも多いことがわかっています。 自傷行為をする人には、幾つかの共通の特徴が見られます。それは、自傷行為に及ぶ若者が、無力感を抱き、人に自分の気持ちを打ち明けることができず、孤独感や疎外感、不安感を抱え、自尊心が弱いという特徴です。思春期の若者であれば、誰でもこうした特徴をもっていますが、自傷行為に走る若者は、そのような気持ちがとりわけ強いです。苦しい気持ちを言葉で表現したり、信頼できる人に打ち明けたりすることができないため、学校でのプレッシャーや、仕事上のストレス、家庭の不和などに押しつぶされそうになります。解決策が見つからず、相談できる人がいないと感じます。やがて、精神的ストレスに耐え切れなくなります。そして、自分の体を傷つけることで、感情的な苦しみから逃避するのです。人として未熟であり、自己が形成されていないから自傷行為に陥ると思います。やはり、小さい時からの家庭教育および学校教育が大切だと思います。