うつ病の典型的な症状は、ゆううつな気分が続き、眠れなかったり、食欲がなかったりするというものです。ところが、このような典型的な症状を伴わないうつ病があり非定型うつ病と呼ばれています。
非定型うつ病では、楽しいことやうれしいことがあると、一時的に反応して気分がよくなります。また、他人からよく見てもらいたいという意識が強く人間関係に敏感なのも特徴です。
眠りすぎる、食べすぎるといった、典型的なうつ病とは正反対ともいえる症状も現われます。
気分の変動は、典型的うつ病が朝に多いのに対して、非定型うつ病は夕方から夜に多いです。
そのため、うつ病ではないと自己診断し、病気を見過ごしがちになります。周囲からはうつ病とは思われずわがままと誤解されてしまうことも多くあります。
非定型うつ病は、20代後半から30代の若い女性に多いとされています。