睡眠時間の長さと体重との関係についていろいろ研究されています
8000人を対象に、平均睡眠時間7〜9時間の人と4時間の人を比較したところ、
睡眠時間の短い人の方が73パーセントも肥満になる確率が高いことがわかりました。
この原因としてグレリンとレプチンというホルモンが関わっていると推測されたのです。
グレリンは空腹時、食事の直前から分泌され、食欲を増進させるというもので、食欲刺激物質とも言われています。
レプチンは脂肪細胞から分泌されるもので、食欲を抑制するホルモンで脳に満腹感の信号を送る働きをするとともにエネルギー消費を高める働きもします。
通常この2つのホルモンがバランスよく働いているのですが、
不眠になったり、睡眠不足になったりすることで、グレリンの分泌回数が増加し、食事の回数が増え肥満になってしまうということです。
睡眠は我々にとって不可欠であり、不眠は肥満の原因でもあります。肥満はまたほかの病気を引き起こすことになります。不眠を治すのは大変ですが、薬物治療とともに睡眠を妨げる原因を徐々に無くすことにより、改善します。当院の外来にも不眠の方が多いですが、徐々に薬を減量できてます。みなさん。諦めずに頑張りましょう。