我々の体にストレスがかかると、血糖値を上げるホルモンが分泌される一方で、インスリン抵抗性が強くなります。このため血糖値が上がります。ストレス解消の手段として、過食に走ることはよくあることです。また、イライラして精神的に不安定なときには、空腹でなくても、つい手近にあるものを口に運んでしまいます。このようなことが、血糖コントロールの悪化につながります。 つまりストレスが長くなるとうつ病になり、血糖値が高値になります。統計的にも糖尿病の人の2〜3割はうつ病を併発しており、糖尿病以外の病気でのうつ病の併発より、頻度が高いといわれています。
ストレスは心臓に酸素と栄養を供給している冠状動脈に影響を与えます。最近は30代や40台といった働き盛りの世代にも心筋梗塞が増えてきている傾向にあります。これは、この世代の人は、仕事の内容や量(残業)、職場の人間関係や家庭での責任からくるストレスに曝されているからです。
年齢に関係なく、ストレスは精神的疾患のみではなく重大な身体的疾患(糖尿病、心臓病など)を引き起こします。ストレスをうまく解消するようにしましょう。