閉経を迎える更年期に起こる症状を、更年期障害といいます。
この更年期障害が、20代・30代の人にも起こることがあり、これを「若年性更年期障害」といいます。
若年層に更年期障害が起こってしまう原因として考えられるものには、生理不順、生活習慣の乱れ、冷え、喫煙、過度なダイエット、極度のストレスなどによってホルモンバランスが崩れるためだといわれています。
主な症状としては、顔のほてり・手足の冷え(酷い場合はしびれることも)・意欲低下・イライラ・理由もなく落ち込む・動悸・息切れ・めまいなどがあります。その他、これまで温厚な性格だった人が急に喜怒哀楽が激しくなる、涙もろくなる、うつ状態になって引きこもるなど、人によってさまざまな症状があります。
特に、嗜好品であるタバコを吸うことで、血管が収縮してしまい、各臓器に血液を十分にいきわたらせることが出来なくなる為に、ホルモンバランスを崩す要因になります。
また、現代はストレス社会と呼ばれているほど、ストレスだらけの世の中になっています。過度のストレスも、若年性更年期障害を引きこす原因と見られているのです。
当院でも何人かの方が通院されていますが、治療としては、精神的なストレスの軽減、禁煙、胎盤注射、漢方薬投与などを行っています。