月経前症候群(PMS)は、月経前に生じる頭痛、肩こり、腰痛、疲れ、イライラ、抑うつ、腹痛、吐き気などの不調ですが、PMSを含む月経前後に起きる不調の重症度には、ストレスが大きく関わっていることが、アメリカ・メリーランド州の The Eunice Kennedy Shriver National Institute of Child Health and Human Development のAudra L. Gollenberg博士らがJournal of Women’s Health 5月11日号に発表した研究によって明らかになりました。
この研究は毎月月経がある259人の女性に対し、月経前後の状態を、抑うつ、不安などを評価するPerceived Stress Scale(PSS)調査と、身体的・心理的な困難度(痛み、落ち込み、けいれんなど)を調べた結果、PSSの結果を4つのグループに分けて、最もストレスが強いグループに属する女性は、ストレスがそれほど強くない女性に比べて7.2倍も月経前後の困難度が強いことがわかりました。
ある程度のストレスは、我々にとってプラスに働きますが,上記の研究からわかるように、過度のストレスは肉体的にも精神的マイナスです。ストレスのコントロールは容易いことではありませんが、自分だけがと思わず他の人も同じだと考えて克服してください。