日本におけるCOPD死亡者数
厚生労働省の統計によると2009年のCOPDによる死亡者数は15,359人で、増加傾向にあります。COPDは20年以上の喫煙歴を経て発症する病気です。日本でも20年前の喫煙率上昇の影響がCOPDの死亡率を高めていると考えられます。いまだ喫煙率が高く、喫煙開始年齢が若年化している日本では、今後さらに患者数が増加することが懸念されています。
これまで、男性の喫煙率が高かったため死亡数も男性の方が多いですが、最近では女性の喫煙率も高くなりつつあるので、今後は女性の死亡率が増加すると考えられます。また、女性の方がCOPD発症リスクが高いという報告も発表されています。
日本におけるCOPDの死亡順位
厚生労働省の統計によると2009年のCOPDによる死亡順位は全体で10位となっています。性別にみると男性の方が高く、2009年は7位でした。
今後の見通しとして、COPDの死亡順位は確実に上がると予想されており、その理由として以下のことが考えられます。
1.心疾患や感染症などの他の原因による死亡の減少に伴ってCOPDは順位を上げていく。
2.現在、心不全、肺炎で死亡したとされている人の中にCOPD死が含まれると考えられるため、COPD診断率の向上によりCOPD死はランキングがさらに上がる。
COPDの原因はほとんどは喫煙です、COPDにならないためにも禁煙をいたしましょう。