現在、肺癌検診は単純XPで行われています。ところが肺癌は肺野末梢にできる腺癌が増加しており、単純XPで検出されるのはほとんどが進行してしまった肺癌であり予後が悪いです。しかし、CTを用いると単純XPで検出できない1cmぐらいの腫瘍を早期に検出でき、しかも単純XPの10倍の確率で検出できます。従って、肺癌と診断されても予後が非常にいいです。当然、CTによる肺癌検診が必要であること誰でも思いますが、東京都23区では品川区、豊島区ぐらいしかCTを用いていません。経済的な問題があると思いますが、そのために肺癌で亡くなる方が増加しても良いのでしょうか?肺癌検診を単純XPで行い、問題ないといわれても安心できません。これでは、肺癌の死亡率は下がりません。