欧米の研究によれば、児童期のうつ病有病率は0.5〜2.5%、思春期・青年期は2.0〜8.0%といわれています。
ストレスが多く、共稼ぎが当たり前となり、少子化が進行している現代社会にあって、子どものうつ症状も確実に増えています。子どものうつ病の症状は、大人のうつ病とは少し印象が違います。お腹や頭が痛い、体がだるいといった身体的な不調の訴えであることも多いといわれています。子どもは、心身共に発達過程にあり、落ち込んだ気分を大人のように言葉で表現できないため、行動や身体症状として現れることが多いといわれています。具体的には、普段は喜んでするスポーツやゲーム、遊びなどに対する興味を失い、食欲もなくなって体重がへったり、不眠が起こったりします。いつもと違っておかしいなと感じたら、まずは家庭内での問題がないのか、学校でのいじめがないのか、他に何か悩み事があるのかを調べることが大切です。